003.谷戸坂


谷戸坂

A.谷戸坂(裏坂)の山手最大級のブラフ積み擁壁

 谷戸坂は、谷戸橋近くからフランス山沿いに「港の見える丘公園」に上る坂です。その先には、「大仏次郎記念館」「神奈川近代文学館」などもあります。

 名前の由来は谷戸を通過することによるようですが、山手に谷戸はいくらでもあります。その昔,本牧方面へ抜ける最も古い坂の一つで、本牧十二天に参詣する人たちの通り道でした。そのようなことにより、他より早くから人が行き交ったことによる優先権のようなものがあったのでしょう。

 文久から慶応、明治にかけて、すなわち居留地時代から、この坂の周辺や上りきったところに、英仏の駐屯軍と外国人住居があって、かれらを相手にしたさまざまな業種の店が並んでいたそうです。いま谷戸坂はバス通りになっていて車は多く行き交いますが、歩く人は多くありません。観光ならフランス山内を通るでしょう。

 この坂のすぐ東側に石段の裏坂もあります。

 堀川に谷戸橋が架かりますが、1860(万延元)年3月に完成した時はもっと海寄りで、谷戸坂と直結する位置でした。その後、1874(明治7)年に架けかえられ時に、元町よりのいまの場所になりました。現在の橋は、1927(昭和2 )年7月に架けかえられました。

(2016年9月20日作成)

正当なCSSです!
This is web "時をかけるヨコハマ". Copyright © 2015 by F3. All rights reserved.
inserted by FC2 system